「超糖質飲料」なら誰も買わない
暖かくなると汗をかくことも増えてくる。
街中を歩いたりして少しの疲れもある。
知らず知らずに体内の水分が失われ、喉が渇いている。
ふと見やると、そこに自動販売機がある。
「冷たい」「ひんやり」「Cool！」の文字に脳が反応する。
ゴクゴクと飲んだら、さぞかしおいしいだろうなぁ。
飲んだところをイメージしてしまったらもう止められない。
「熱中症で倒れてはいけないからね」と言いながら買うのだ。
超糖質飲料
甘い物には砂糖、もしくはそれに類する物が入っているのは当然知っている。
日頃、甘いものは控えなきゃとお腹をさすっているのに甘い清涼飲料水を買ってしまった。
喉が渇いているし、ゴクゴクと飲むイメージが気持ちいい。
500㎖のペットボトルなら一気に飲んでしまえるだろう。
熱中症対策なら正当な理由だ。
買った以上は飲まなくてはもったいない。
糖質を控えるのはまた今度からでいいや。
「甘さ」は魔性の魅力を持っている。
ちょっとやそっとじゃ抗うのは難しい。
危険な糖質の摂り方
・糖質量の調整の第一歩「摂取量を控える」
・甘い飲み物は血糖値を一気に上昇させる。
・甘い飲み物は更なる甘い飲み物を求めるようになる。
ぽっちゃりお腹をさすっているアラフィフおじさん。
糖質の摂り方を意識したことはないだろうか。
意識していたら買わなかったかもしれない。
知っていたら麦茶にしたかもしれない。
意識して、知ってほしい。
危険な糖質の摂り方があることを。
甘さは幸せと不幸せの両方をつれてくる
飲み物で摂取すると血液中のブドウ糖、つまり血糖値が一気に上がる。
噛んで飲み込む固形物の比じゃない速さで上昇する。
一服の清涼を得るための飲料水。
その代償は意外と大きい。
一気に高まった血糖値は幸福物質セロトニンを誘発する。
脳が快感として認識するのだ。
甘いものを摂ると気持ちがいいと脳が学習すると、意志の力で止めることが難しくなる。
自動販売機を見ると
「冷たい」「ひんやり」「Cool！」の文字を見ると
暑くなって喉が渇くと
汗をかいて飲み物が欲しくなると
脳はまっさきに「清涼飲料水」を思い浮かべることになる。
体の中の反応は脳とは逆
脳は気持ちよくなっても体はそうはいかない。
高くなった血糖値は内臓を慌てさせる。
急いで血糖値を下げないと体に異常をきたすから。
すい臓がインスリンをだして血糖値を下げにかかる。
一気に上がった血糖値を一気に下げにかかるのだから大忙しだ。
そしてそのまま下げすぎてしまう（低血糖症）
飲み物を飲むと血糖値が一気にあがり、インスリンによって一気に下がる。
これを血糖値スパイクといい、体を血管を内臓を傷つける事になる。
すい臓も最初はきちんとインスリンを出してくれるが、度重なると放出までの時間が遅くなる。
それは血糖値が高いままの状態が続くことを意味していて、体を痛める時間が増えることにもなる。
高い血糖値は糖尿病につながり、それはそのまま血管や内臓の病気につながる。
健康診断の不具合
アラフィフになると健康診断が体の通知表。
一年の生活習慣がどうだったかの査定だ。
要検査がなければ大丈夫。
経過観察ならセーフ。
一枚の紙に一喜一憂するだろう。
健康診断では糖尿病にかかわる検査項目がある。
血糖やヘモグロビン値。
要検査じゃないから糖尿病ではないと思うのは当然。
ほっと胸をなでおろすところだが待ってほしい。
少し気を付けないといけないことがある。
空腹時血糖値
血糖値は上昇する。
食事すれば上昇するし、清涼飲料水を飲めば急上昇する。
健康診断の血糖は空腹時の血糖しかみていないのだ。
食事をして、どれだけ上昇するか
どれだけ血糖値が高いままになっているかを測るには別の検査が必要。
インスリンの放出まで時間がかかっているならそれは糖尿病の気配濃厚。
健康診断ではわからないのだ。
自分で尿糖を調べる検査キットが売っているから
気になった人は確認したほうがいい。
食後３０分してから測ってみて。
まとめ
混ざりこむ脂質で血液がドロドロになり（脂質異常症）
ドロドロの血液を送り出すのに圧力を高めなければ送れない（高血圧）
これらは独立していなくて、互いが呼び合う負の連鎖を引き起こす。
内臓脂肪が高めの人がこの傾向にある。
いわゆるメタボリックシンドロームだ。
一本の清涼飲料水があなたの今後を左右するとしたら？
たかが一本の飲み物だろうと「甘く」みないほうがいい。
以上、コーラやサイダー「清涼飲料水」という言葉に隠された「甘さ」
でした。
