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茂木健一郎先生に教えてもらう「悩みの抜け方」

茂木健一郎「今、苦しいのはあなたのせいではない」を読んで

PRESIDENTの6.4号の記事

 

悩みの根源は暇な時間

コロナで悩みを抱えている人が増えた。警察庁厚労省が発表した統計での2020年の自殺者は増加に転じている。

直接的にコロナの影響を受けている人はまだしも、そうした影響を受けていない人でも不安や悩みが絶えなくなったという人が少なくない。

その原因は時間です。

茂木先生が言うには、外出禁止やリモートワークで自分の時間が増えた。

時間が増えることは必ずしもいい面ばかりじゃない。

本来なら悩まなくてもいいことを考えてしまって、ストレスが高まってしまう事があると言う。

暇な時間をネガティブな悩みを作ることに使ってしまってしまうのは、あまりにももったいないよと問題提起する。

 

そうは言っても時間があると考えてしまう。

悩むなと言われても、はい止めますとは言えない。

 

茂木先生は自分の体験から提案してくれた。

「やることを集中してやる。夢中でやっていると余計なことを考えなくて済む」

 

やるべきことに追われているとストレスが溜まるというのは事実ではない。

心理学者ミハイ・チクセントミハイは、集中して色々とやっている状態がもっとも喜びを感じる状態だと言っている。

「いま、ここ」に集中する。

先のことではなく、今目の前の事だけに集中する。

すると、余計なことを考えない分、不安や悩みから距離をおける。

脳科学的に言うと、夢中になれると最も効率がいい。

仕事を前にして考え始めると「面倒だな」「こんなにあるのか」とネガティブな考えが浮かぶ。

しかし、とにかく手を動かして「いまここ」に集中すると、案外と早く仕事が終わる。

 

サウナブームから現代の悩みを導き出す

「いまここ」に集中するにはどうしたらいいかの答えを茂木先生が示してくれた。

情報を遮断するのです

 現代人はすぐにたくさんの情報にアクセスできてしまう。

必要以上の情報は混乱を招くだけでなく、脳を麻痺させてしまう。

そこで有効な手段が情報を遮断することだと。

 

サウナはいい仕掛けですよね。サウナが流行っているのは自律神経を整えるだけじゃなく、情報が遮断されている効果が大きいと考えています。サウナに入っている間はスマホは見れないし、いま自分の体の状態に意識を集中させるしかない。

サウナに限らず、座禅やメディケーションもいい。

いわゆるマインドフルネスだ。

じっとしていたくない人は、散歩やランニングもおすすめしている。

ただ情報を遮断して「いまここ」に集中するために動いているなら、オーディオブックを聞きながらだと逆効果になる。

不安や悩みからの解放に繋がらない。

 

現代人に習慣化してほしいこと①

ランニングや座禅をしている間だけ不安や悩みがなくなっても仕方がないという人がいるが、何度もやっているうちに、いずれ座禅を組まなくても同じ状態をつくれるようになるといいます。「いまここ」に集中する行動を習慣化しておけば、心が乱れにくくなるでしょう。

「いまここ」に集中する事が心を楽にしてくれる。

 

現代人に習慣化してほしいこと②

もう一つ習慣化してほしいのは「すぐやること」

 

「この仕事に意味があるのか」「この仕事の目的はなんだ」と下手に意味を求めだすと答えのない袋小路に迷い込んで抜けられなくなる。

集中してやってのける。

やる気が起きないとかも関係ない。

目の前の仕事を集中して片付ける。

余計な不安や悩みが生まれないように。

 

変化の時代に「こうあるべき」という発想をすると悩みになる

コロナの影響があり、生活が変わってしまった人もいる。

だからといって暗い表情をしていてはいけないと先生は言う。

「最近、家の周りを散歩するようになって、いろんな発見があるんですよ。自分の住んでいるところはこうなんだと知りました」こう話すのは仕事のできる人。彼らは頭を切り替えて今を楽しんでいるんです。

自分の置かれた状況が変化した時、いったんそれを受け入れてから考える。

「こうあるべき」と強く頭に残っている人は、自分でギャップを作り出し、そのギャップに苦しまなければならなくなる。

「以前はこうだった」とか「こうやるのが男らしい」というのもギャップに苦しんでしまう考えかただと先生は警告する。

 

「こうあるべき」自体が変化する

理想を持つなと先生は言っているわけじゃない。

状況が変われば、その状況にふさわしい「こうあるべき」が現れるのだと。

一度描いた「こうあるべき」の残像に振り回されるなと言いたいのだと思う。

世の中の「こうあるべき」はすべて仮設だと思うことです。仮設だから途中でかえてもいいし、捨ててもいい。新しい仮設をたてるのもいい。そう考えると気持ちがずいぶんと楽になるのではないでしょうか。

 

悩みには、いい悩みと悪い悩みがある

迷ったり悩んだりしたときに脳が活性化する事が知られている。

ただ、苦しんでから悩むと余計に苦しくなるから、余裕のあるときに悩もう

 

そんな都合のいい話があるもんかと思ったけれど、考えかたの前提が違っていた。

いい悩みとは、未来志向の長い時間軸で、自分でコントロールできることを考えること。

例えば時間軸で考えると

・悩みに飲まれる人・・・仕事の意味や目的など目の前のことに悩む。

・悩みを力に変える人・・・自分の将来像や1年後のビジョンについて思い描く

 

例えば頭の整頓で考える

・悩みに飲まれる人・・・自分の考えや理想がよくわかっておらず、何を考えても答えが出てこない。

・悩みを力に変える人・・・頭の中が整理されているので、問題に直面してもすぐに答えを導くことができる

 

例えば集中力で考える

・悩みに飲まれる人・・・「いまここ」に集中することができず、些末な悩みに意識が向いてしまう。

・悩みを力に変える人・・・マインドフルネスなどを取り入れて「いまここ」に集中することでストレスを感じないように思考する

 

例えば諦めで考える

・悩みに飲まれる人・・・人間関係などで自分がコントロールできないことに悩んでしまう。

・悩みを力に変える人・・・自分でコントロールできないことは割り切って受け入れる。

 

まとめ

・余った時間を悩みに使ってしまうともったいない

・むしろ時間が生まれないように予定を入れたほうが悩みが生まれない

・不安な未来を思い描いてストレスを溜めるのではなく、「いまここ」に集中することがストレスからの解放に繋がる

・日頃から「いまここ」に集中できる方法を見つけておくのがいい。

・変化の時代に「こうあるべき」は要らない。その考えこそ変化しなければならない。

・悩みが悪いわけじゃなく、いい悩みならどんどんするべき。未来を悩もう。

 

以上、茂木健一郎先生に教えてもらう「悩みの抜け方」

でした。